ヘルパーさんが必要かという議論
初対面の人に必ず聞かれる質問。
「おたくはヘルパーさんいるの?」
毎回、いない、と答えると、下記のような質問をされる。
「ヘルパーさんいなくて、どう生活してるの?」
「掃除はするの?ご飯は作るの?ご飯は流石にウーバーだよね?」
(掃除は適当だよ、ご飯も作るよ、というと)
「ご飯って何作るの?大変でしょ!」
「日本人ってやっぱり凄いわ〜。なんでも家で1人でできちゃうだね。」
と、最後は皆んなのイメージする日本人になれているようで、よかったです?!
「で、ヘルパーさんはいつ雇うの?雇わないの?!まじ!?なんで?」
と、結局はヘルパーさんがいるのが大前提というところに立ち返ります。
私の周りの外国人の友達(知り合い)は、全員ヘルパーさんがいるんですが、流石お金持ちだなあと思うのは私だけ?
とりあえず、雇わない理由としては、
①子供1人くらいなら、今のところどうにかできる(働いてないし、働く予定もない)、
②全てがテキトーという割り切りをしている(本音)、
③ヘルパーさんとの契約期間が短くなってしまうので、ヘルパーさんにとっても良くない(本音)
④良いヘルパーさんを見つけるのが難しい(本音).
最後に
⑤旦那の性格が細かいので、ヘルパーさんが嫌がると思う
とジョーク(!?)をかますと、大体オオウケします。
「わかる!うちも細かくて、掃除の仕方にこだわりあって〜」とか、
「ヘルパーさんも分かってるから、そこら辺もひっくるめてやってくれるから安心して?うちのヘルパーさんで言えば…」など次のトピックに繋がります。笑
大体、外国人ママも最初はヘルパーさんは要らない、育児頑張る!と意気込むのですが、
働いてる人は、育休が短すぎて(マックス3ヶ月)、その後の預け先やらを考えた時に、自分の親が近くにいないorできないので、ヘルパーを雇う。
働いてない人は、家事と育児の両立ができず、ヘルパーを雇うことにする。
これもストレートにすぐ雇おうぜ!となる人と、
自分で頑張ってみたものの、夫の協力が得られない(仕事で家にいない)、子供産む前のクオリティを求められる(掃除、食事等)のがケンカの理由となり、ならばヘルパーさんで解決すれば良いという結論に至る、という感じ。
私的に気になったのは、ヘルパーさんがいる家庭は、嫁の存在ってどう思うんだろ?
と思ったけど、
もう「嫁」であることが存在価値なのであって、
「嫁」じゃなくても出来ることはヘルパーさんがやれば良い(家事のアウトソース化)、
家族がハッピーならオールオッケー!って旦那さんが多い傾向。(財力なのか、カルチャーなのか)
まあ私としては、それでもヘルパーさん雇うのが面倒andそのお金節約したいなと思うのですが、上記の話は非常に合理的だし、働くなら絶対使う(使わざるを得ない)。
なんなら日本で働いていた時、子供がいる人は子供が病気になったとか、イベントがあるとかで休みに入ると、その穴埋めを独身or子なしがフォローするというスキームだった。
成果報酬制じゃないと、時間給は貰えても締め切りに追われるストレス感とプライベートを蔑ろにする感じは、精神的マイナスだよな〜お金じゃないんだよな〜という気持ちになったり。
これが、時短勤務者のフォローであれば、仕方ないと思える(その人たちは元々給与3割カットされてる)けど、フルタイムの人で同じ役職だと、なんとなく複雑な気分。
と思っていたが、自分が親になると逆の立場になるからね。
帰ったら同じようになってしまうのかな。と、考える。
ある意味、香港のヘルパー文化は合理的で、労働者にとっては平等だなあと思う。
別の銀行でバリキャリで働いてた時は、同じようにバリキャリで働いてた先輩(複数例)は、
【1人目】3人目の子供の子供を産む際、上司に頭を下げて、半年で帰って来ますと言って復帰。その後フルタイムで働く(朝6:30出社)も、ストレスで自傷行為が止まらない。(指の爪を噛む、ちぎる)
【2人目】バリキャリしてたら、自然に子供ができず、不妊治療開始。不妊治療を周りに申告し、協力を得るも、通院の為に会社を定時に上がると、周りの男性社員は後からその人のいないところでネチネチいう(あの仕事終わってないで帰っちゃった的な)。
【3人目】妊娠しても通常通り外回り営業を続けていたら、切迫早産になり1ヶ月入院。
【4人目】社内結婚で、子供3人目ができた後、旦那の転勤が命じられる。(奥さんが育休から復帰した3ヶ月後に3人目の産休を取ることになり、その報復ではという噂。)旦那本人は不服として会社を休む。噂だと訴訟問題にすると会社に訴えたら、解決策としてまた東京で働くことになる。
【5人目】奥さんと死別。自分の両親に3人の子供を預けながらも、会社に育児の為、定時帰宅の希望を出す。大体通るが、残業する日もある。
子供が小学校にあがったタイミングで、会社にも申告したら、部署も変えられ(私がいた部署)、残業は毎日22時までが当たり前の世界に。
と、なかなか壮絶だった。というか、血も涙もない会社だな。(新卒で入ったら、会社ってこういうものだと思ってた。きっと周りの人もそういう感覚)
その会社は私が退職した後、コロナで在宅勤務の普及も進み、今は子育てしてる人にとってかなり働きやすくなったそう。仕事は普通に降ってくるので。残業はマストだそうだが。
自分は疎まれず、仕事を期限内にきちんと量をまっとう出来るかなあ。
なんて、ぼんやり考える日々。
話は脱線したが。
先日あった中国人夫婦の方は、お孫さんを子育てしているとのこと。
ヘルパーはいるの?と聞かれて、いないよーと答えたら、
「私が親の時は2人をヘルパーなしで育てたから大丈夫!」
育児の先輩から、エールをもらった。
お孫さんは月齢が近いこともあり、離乳食について情報を頂く。
「今この子は8ヶ月なんだけど、離乳食3回、ミルク3回、あとフルーツをおやつにあげるの。最初は本当に細かく具材を切ったり、アレルギーのチェックもしなきゃだから気をつけて!」と教えてもらう。ありがたし。
ちょうど3時になった時、
「あ、おやつの時間になったから帰るわ!孫のもう1人の祖母が離乳食担当で、フルーツを切って待ってるの。離乳食の準備もしながら孫の世話なんてできないから、3人でやらないと回らないのよね!Bye!」
(祖父母フルメンバーで同居して孫を育児してるとのこと)
と去っていった。
なんとなく、さっきのエールの言葉の重みが一気に軽くなり空に飛んでった気分に。
いや、若い力があればガッツで乗り切れるって話か。
育児って大変だよね。(結論)